ドライバーの重心距離でヘッドを選ぶ方法をわかりやすく解説!

ゴルフクラブの知識と選び方

ドライバーの重心距離について解説いたします。

 

この記事では、重心距離の説明、自分に合った重心距離の決め方、スライサーやフッカーが選ぶべき重心距離などを書いていきます。

 

クラブヘッドのスペックが弾道やスイングに与える影響は大きいです!

 

重心距離とは、シャフトの中心線から重心点までの距離をいいます。

 

 

基本的にヘッドの体積が大きくなればなるほど重心距離は長くなる傾向にあります。

 

逆にヒール側にボリュームがあるクラブや丸型のヘッド、ヒール側にウエイトがあるクラブに関しては重心距離が短くなる傾向にあります。

 

ちなみにヘッドには固体差があり具体的な数値を割り出しても、あまり意味がないと思います。

 

ざっくりとした重心距離の目安は、

 

【短め】34㎜

 

【標準】36㎜

 

【長め】38㎜

 

といった所でしょう。

 

また、重心距離を決める際に参考になるのは、ヘッドスピードです。

 

ヘッドスピードで適正な重心距離を割り出す

 

ヘッドスピードで比較的妥当な数値を割り出すことができます。

 

【ヘッドスピード遅めのゴルファー】

HS/38m/s以下の方は重心距離が長めを選ぶと良い

 

 

【ヘッドスピードが速めのゴルファー】

HS/46m/s以上の方は重心距離が短めを選ぶと良い

 

 

【ヘッドスピードが標準のゴルファー】

HS/40~42m/sの方は長めと短めの中間を選ぶと良い

 

こういった感じにすると、インパクト時のフェースの向きが安定します。

 

そして、フェースの向きが安定すると、

 

毎回同じフェースの向きでインパクトしやすくなる

 

ということです。

 

フェースが閉じたり開いたりというバラつきがなくなり、右にいくなら右に、左にいくなら左に、真っ直ぐなら真っすぐにと、毎回安定します。

 

良くも悪くも一定の傾向が出やすいってわけです。

 

なので、最適な重心距離をチョイスできれば、ミート率も上がり、ショットの精度もアップするってわけですね。

 

ドライバーはヘッドスピードと重心距離で決める

 

なぜヘッドスピードが速いゴルファーは、重心距離が短い方がいいのか?

 

ヘッドスピードが速いゴルファーは、ハイスピードで急激なフェースローテーションを必要とするので、重心距離の短いヘッドを使わないとヘッドが返らないからです。

 

例えば車高の高いファミリーカーが時速100キロで走ってる車が急カーブを曲がれません。

 

時速100キロで急カーブを曲がるには車高が低いスポーツカーじゃないと曲がれないのと同じ話ですね。

 

これが、ヘッドスピードの速いゴルファーが重心距離の短いヘッドが合っている理由です。

 

逆にヘッドスピードが遅いゴルファーが重心距離の長いヘッドが合うのは、フェースの向きが安定するからです。

 

車高の高いファミリーカーが時速20キロで走行してれば、急カーブでも安定して曲がることができます。

 

しかし、スポーツカーのような車高が低く、ハンドルに遊びが少ない車で低速走行すると、少しのハンドル操作で急激に車体の向きが変わってしまいます。

 

つまり、ヘッドスピードが遅いゴルファーが、重心距離の短い大型ヘッドを使うと、ちょっとした力の加減でフェースの向きが急激に変化しちゃうのです。

 

なので、ヘッドスピードが遅いゴルファーにとっては、フェースローテーションを行いやすいクイックなドライバーを使うと、インパクトで毎回バラツキが出てしまうというわけです。

 

だから、

 

ヘッドスピードの速いゴルファーは重心距離が短めのドライバー

 

 

 

ヘッドスピードの遅いゴルファーは重心距離が長めのドライバー

 

 

が合うということです。

 

ただし!これらはあくまでも目安であり正解はありません。

 

ゴルファーの中には、ヘッドスピードが速くてフェースを閉じる癖がある人もいますし、その逆の人もいます。

 

なので、まずは確固たる自分のスイングを身につけることが重要となりますね。

 

スイングを磨いた後で、微妙な加減を重心距離でセッティングするのが正しいやり方かと思います。

 

じゃあ、まだスイングが固まっていない人は、基本的にどの重心距離を選べばいのか?といえば、36㎜前後の重心距離のヘッドを選んでおけば、大きな失敗は防げると思います。

 

飛距離が出るドライバーに必要な3つの原理を解説!

 

では次に、スライサーのための重心距離の決め方をご紹介します。

 

重心距離を変えればスライスが直る?

 

重心距離が短くなるとフェースローテーションが行いやすくなり、逆に重心距離が短くなるとフェースローテーションが行いにくくなります。

 

ということは、今現在フェースを開いたままインパクトを迎えて、スライスが出てしまうならば、重心距離の短いドライバーを使用することで、フェースの開きを防ぐことができるということです。

 

フェースが開いてインパクトすれば、どういった弾道になるか?

 

①ボール初速が遅くなる

 

②打ち出し角度が高くなる

 

③バックスピン量が多くなる

 

この3つを兼ね備えた弾道が出ます。

 

これはゴルフにおいて最も飛ばない弾道です(TдT)

 

またフェースを開いてインパクトしちゃうと、スライス回転がかかるので最悪のショットになるわけですね。。。

 

スライス回転がかかるとバックスピン量も増えます。

 

そして打ち出し角度はフェースが開くことで、インパクト時のロフト角が大きくなり高すぎる弾道になります。

 

つまり、フェースを開いてインパクトしちゃってるゴルファーは、重心距離の短いドライバーヘッドに変えるだけで、フェースをスクエアにインパクト出来るようになります。

 

スライサーは重心距離が短いドライバーを選ぶこと

 

重心距離の短いヘッドを使うことにより、

 

ボール初速が速くなる

 

バックスピン量が少なくなる

 

打ち出し角度が最適化される

 

ということになり、数十ヤードは飛距離が伸びるでしょう。

 

重心距離を変えればフックが直る?

 

逆に今現在フェースが返りすぎてインパクトし、引っかけてフックが出るゴルファーは、

 

①ボール初速が速い

 

②バックスピン量が少ない

 

③打ち出し角度が低すぎる

 

という、インパクトで3つの問題があります。

 

ボール初速は速いのは良いことですが、バックスピン量が少過ぎること、打ち出し角度が低過ぎることが問題ですね。

 

フェースが閉じてしまうゴルファーは、重心距離が長いドライバーヘッドを使うことで、フェースの返りすぎを抑えることができます。

 

フッカーは重心距離が長いドライバーを選ぶこと

 

重心距離の長いヘッドを使えば、

 

ボール初速はそのまま

 

バックスピン量は多くなる

 

打ち出し角度は高くなる

 

という弾道になるので、フェースが返りすぎるゴルファーが使うと、飛距離が数十ヤード伸びるでしょう。

 

キャリーも稼げるようになります。

ということで、ドライバーの重心距離について書いてみました。

 

参考になれば幸いです(^^)