ゴルフは地面反力を利用すれば今よりもっと飛距離を伸ばすことができます。
ここでは、バッチリ地面反力をマスターするためのトレーニング方法をご紹介します。ただ、この地面反力を使ったメカニズムって難解なのが難点なんですよね。
私なんて、地面反力を理解するだけで1ヶ月もかかりましたから(汗)
地面反力の仕組みがどういうものかを解説した記事は以下。
→ドクタークォンの反力打法を解りやすく解説してみした!
では、さっそくみていきましょう。
地面反力をマスターするのは難しい?
地面反力のメカニズムを理解したら、次は実践に入るのですが、反力打法をマスターしようとすれば、それなりのトレーニングが必要となります。なので、この記事では地面反力を身につけるためには、具体的に「どのようなトレーニングをすればいいのか?」ということを、実際のスイングに落とし込むための方法を書いていきます。
ですが、地面反力って今までのゴルフスイング理論とは、全然違う振り方になるので、慣れるまでに時間がかかると思います。
いざやってみたら、「こんな打ち方で打てるはずがない!」と思ってしまう人もいるでしょう。だって私もそう思いましたから。最初はやりにくい、動きにくいと感じることも多々ありますが、その違和感こそが反力打法なのです。
ちなみに地面反力打法を生み出したドクタークォン教授は、年齢は50代半ばで、身長も170センチそこそこですが、ドライバーの飛距離は300ヤードを超えます!
いや~クォンちゃんマジキチですね(汗)
地面反力を味方につけることで、あなたにもその可能性が十二分にあるといえるでしょう。
では、さっそくトレーニング方法をみていきましょう。
地面反力を身につける練習法その①
地面反力を使ったスイングを身につけるうえで絶対に必要なことは、『外力』で動くスイングを体感することです。
簡単にいうと内力とは体の力のことで、外力とは体以外の外部から得られる力のことです。ゴルフスイングでの外力というのは地面から得られる力のことですね。外力である地面反力を利用するには、外力により腕やクラブが振られる感覚が不可欠です。
なので、基本的に地面反力のトレーニングとは、その外力を感じるための練習となります。
【地面反力の練習方法①】
まず、完全に体を脱力して腕をダランと下げます。そして、その状態で足踏みをします。
すると自然と腕が左右に揺れてくるのがわかるはずです。
力を抜く→足踏みする→勝手に腕が振られる
腕の力(内力)は一切使ってないのに、腕が左右に動くこと、これが『外力のチカラ』です。
足踏みによって腕が振られる感覚がわかったら、腕は完全に脱力したままで下半身の動きを大きくしていってください。そうすれば腕の動きも大きくなっていきます。
ここから、ゴルフスイングの上体の回転を加えていけば、腕を脱力したままでも大きくスイングするイメージがつかめるはずです。
地面反力打法は、下半身の動きによって腕が勝手に振られることが最も重要なのです。
慣れないうちは完全に脱力するのは難しいですが、一度感覚を掴めればできるようになります。最初は、とにかく脱力する練習をしましょう。
これが出来たら、次にステップにいきます。
地面反力を身につける練習法その②
【地面反力の練習方法②】
先ほどの練習はその場で足踏みをしましたが、今度は一歩ずつ前に進んでいきます。前に向かって歩きながら腕が振られる動きを身につける練習です。体を完全に脱力して前に歩きます。すると足を踏む動作によって、腕が振られる動きが大きくなります。
このトレーニングのポイントは、踏み込んだ足で地面をグッと圧をかけて、その圧の反発する力を感じながら膝をピンと伸ばして地面を蹴ることです。
その地面から跳ね返った力を利用して前に進んでいきます。これがまさに『地面反力』というやつです。
ここで注意すべきなのが、前傾姿勢を崩さないことです。
この動作を行うためには、3つのタイミングが重要となります。
①腕が揺れるタイミング
②踏み込んで圧をかけるタイミング
③その圧を抜くタイミング
これらがうまい具合に連動してくると、腕が振られるスピードがMAXになります。
タイミングを掴むコツは、腕が右方向に振られている間に左足を踏み込んで地面に圧力をかけ、左膝を伸ばして圧力を抜く動きによって切り返すことです。
【動きの流れ】
・腕が右方向に振られている
↓
・左足を踏み込む
↓
・左膝を伸ばす
↓
・腕が左方向に振られる
↓
・右足を踏み込む
↓
・右膝を伸ばす
↓
・繰り返し
上記の順番を守って体を動かすことが、地面反力を生み出す最大のコツです。どこかで動きがおかしくなった時には、この順番が狂っている可能性が高いです。
その際には、足踏み素振りを最初からやり直してみましょう。
腕は振らない!左右の足を踏むだけ!
必ずこれを守ってください。
地面反力が使われてるか確認する方法
ここまでトレーニングしてみて、腕が振られる感覚が解っても本当に地面反力が使われてるのか疑問に思われる人もいるでしょう。
内力で腕を思いっきり振った方が速くね?
と思う人もいるかもしれません。
そんなときには、この地面反力の力を実際に体感してみるのが一番です。
ハッキリ言って、下半身(外力)の力は、腕で振る(内力)スピードとは別格といっていいほどパワーの差がありますから。
では、地面反力の力を確認する方法をご紹介。
外力を使えているかどうかは、右足を踏み込んで腕が右方向に振られたところから、左足を踏み込んで伸び上がる時には、ジャンプして回転することでわかります。ここで体が一瞬でクルッと360度回転していれば、地面反力を活かせている証拠です。
体が一瞬でクルッと回転するほどの速度がでれば、脱力した腕はその回転によって一気に振り回されます。そして、腕の先にあるクラブは慣性の法則によってトンデモナイほどのスピードが出るというわけです。これは実際にクラブを振ってみたら外力の凄さがわかります。
腕の力だけでは、地面反力ほどのヘッドスピードを出すことは有り得ないのです。
クラブを持った地面反力トレーニング
次に実際にクラブを持って、ボールを打たずに素振りをしていきます。ここでも、最初はその場で足踏みだけの動きからスタートします。
クラブを持たない時と同じ感覚で振れるようになったら、次は前に進みながら足踏みします。慣れてきたら、踏み込みを強くしてクラブを加速させるようにします。そして素振りの最後は、切り返しでジャンプして360度回転しながらクラブを振ります。
ここまでの素振りを、体の力ではなく、外力によって振ることができるようになるまで繰り返します。素振りで確実に感覚をつかめたら、いよいよボールを打っていきます。
クラブはサンドウェッジなどの短い振りやすいクラブから始めるといいでしょう。ボールを打つときも、これまでの素振りと同じで、脱力して足踏みして腕が振られる感覚で打ちます。
飛ばそうと思わなくてもいいし、狙った所に打てなくても構いません。
たぶん真っ直ぐ飛びませんが、意外とボールには当たるはずです。ポイントは、遠心力に負けないようにしっかりグリップすることですね。強く握りすぎると体に力がはいっちゃうので、あくまでも遠心力に負けないぐらいのテンションを維持するイメージで大丈夫です。
そして、ボールに当たらなくても手先で調整しないこと!これも大事なことです。ボールに当たらないのは、体を動かす順番が狂っているからです。
①腕の脱力
↓
②右足を踏み込む
↓
③腕が右方向に振らるようにバックスイング
↓
④左足を踏み込む
↓
⑤左膝を伸ばす
↓
⑥腕が左方向に振られるようにダウンスイング→フォロースルー
この順番が正しい順番です。
腕の脱力を維持したまま、下半身を踏み込んで、ボールに当たるタイミングは、人によって感覚が微妙に違うので、自分の中で「コレや!」という感覚を見つけてください。繰り返し反復すればきっと見つかります。
ボールに当たるようになってきたら、7番アイアンなど徐々に番手を上げていきましょう。
『腕は振られるだけ』
この動きをしっかり身につけること。それこそが地面反力を活かしたスイングにつながるのです。
練習の成果を確認する方法
最後に地面反力打法の練習がしっかり出来ているかどうか?
という確認方法をご紹介します。
反力打法で打つ時は飛んでいく球を見てはいけません。
まともに当たった、当たらなかった、真っ直ぐ飛んだ、真っ直ぐ飛ばなかったなど、結果にしばられると、どうしても手先で当てにいくようになるからです。それが手打ちの原因になります。
ほなどうすればええねん!
ということですが、ここでもやはり体を動かす順番を確認します。
具体的には、足の裏に意識を集中して体重のかかり具合をチェックすればOKです。
・右を踏んで、左を踏むという順番がキチンとできているか?
・足の裏のドコに体重がかかっていて、圧の中心がドコにあるか?
・ちゃんと地面反力が使える順番で体が動いたか?
・それは意図したものだったか、それともうまくできなかったか。
・ドコに力が入って、ドコが抜けていたか。
こういった部分をしっかり確認しながら練習を行うことが重要です。なぜなら、上記の通りに体を上手く動かせたなら、自然といい球が出たはずだからです。
打った球すじが気になるならば、動画でスイングを撮影しておいて、後でチェックするといいです。体を順番通りに上手く動かすことができていれば、真っ直ぐ伸びのある弾道で飛んでるでしょう。
ってコレが相当難しいんですけどね(汗)
↓こちらも参考になります↓
では、レッツ!ゴルフ!