GGスイング理論を超わかりやすく解説いたします!
GGスイング理論とは、アメリカのティーチングプロである『ジョージ・ガンカス』のイニシャルからきているスイング理論です。
この『GGスイング理論』は、今や世界中のトッププロゴルファーが影響を受けていますね。
GGスイングはパッと見では、ガニ股で変則的な打ち方にみえますが、実は理にかなった動作が集約されています。
実際に見てみると、従来のゴルフスイングとは違いかなり変わった動きになりますね。
GGスイングが生まれたワケと採用すべき理由
ジョージ・ガンカスの理論が生まれた背景には、クラブの進化が大きく影響しています。
というのも、昔のクラブは、フェースを開いてバックスイングし、フェースを閉じながらインパクトするといった、アームローテーションによるフェースの開閉が必要でした。
ですが、今の進化したクラブでは自然にフェースが閉じやすくなっているので、極力フェースの開閉は行わない方が上手く打てるのです。
手先を使わずに体の回転でクラブを振る
クラブと体を同調させながら効率よく振るために考えられたのがGGスイング理論なのです。
プロの選手でいうと、マシューウルフや、額賀辰徳らが興味を持って取り組んでいるようですね。最近では、片山晋呉さんも採用しています。片山晋呉さんは相当研究されたようで、相当モノにされていますよ。
もっとも、このGGスイング理論は、我々アマチュアゴルファーにこそ取り入れるべきだと、ジョージガンカスは言っているようです。
①右膝を伸ばしてバックスイング
②切り返しで脱力してクラブを後ろに倒しながら
③胸を開いた状態でインパクトする
④左サイドのカベは必要ない
このように、ジョージ・ガンカスのスイング理論は今までの概念とは違うものになっています。
では、詳しい打ち方をみていきましょう。
GGスイングの打ち方
では、実際にジョージ・ガンカス先輩の理論のポイントをみていきましょう。
右膝を伸ばしながらクラブを上げていく!
従来のスイング理論では、バックスイングで右膝を動かさないでクラブを上げていくのが正しいとされていました。でもジョージは右膝を伸ばしながら上げろと言います。右膝を伸ばしながら右腰を目標方向に向けるイメージで動かすことで胸を大きく回すことが出来るからです。逆に右膝の角度を維持しようとすれば捻転が小さくなり手先でクラブを上げやすくなるとジョージは言います。また右腕を限界まで伸ばした状態でバックスイングしていきます。ジョージ曰く、右腕を伸ばすことで胸を張った状態になりやすく、体とクラブが同調しやすくなり、軌道が安定するのだとか。
上半身を骨盤の上から外さないように回転させる!
右膝を伸ばしながら腰を回転させて、胸を張ることを意識します。上半身は骨盤の上に乗せて左右にブレないように回転させるよう気をつけましょう。従来のバックスイングで右に体重移動するという考え方はもう古いそうです。
切り返しは左膝を外側に開くことから始動開始!
体の回転を止めないために左膝から最初に動かします。左膝を開くように動かしますが、左太ももを外側に回すように動かすのがジョージ流。いわゆるガニ股の形を作ることで腰の回転がスムーズになり、クラブを下ろす空間ができます。後はその空間に勝手にクラブが下りてきて加速してくれるというわけです。従来の左足に体重を乗せていくと、体が左にスライドしてインパクトで詰まった状態になりやすいとガンカスは言います。左膝を外側に開くと手元が低く下りてくるので、自然とハンドファーストの形ができるのもメリットのひとつですね。
切り返しでは手元を脱力させクラブを寝かせる!
トップからの切り返しで手の力をフッと抜いて、クラブが真下に落ちるような感覚で寝かせてからダウンスイングに入ります。そこから体の回転を使っていくと理想的な角度でインパクトすることができるとジョージは言います。普通ダウンスイングではシャフトを立てろといわれますが、立てようとすれば逆にインパクト前に寝てしまう傾向があるからです。そうなれば帳尻を合わせるためにインパクトで伸び上がる可能性が出てきます。
ジョージガンカス理論で重要なのはフェースの向き
ジョージガンカス理論で、最も重要な部分。
それは、
ダウンスイングでのフェースの向き
です。
スクエアにインパクトを迎えるには、シャフトが地面と水平になった位置で、
フェース面が斜め下を向いていること
これが正しいフェースの向きとなります。
そして、これが出来ればGGスイングは完成したも同然。
この形が作れたら、後は手を使わずに、
体を回すだけでスクエアにインパクトすることが出来るから
です。
逆に、フェース面が上を向いてると、インパクトでスクエアに戻らないので、右に飛んでいくミスが出るか、とっさに手で合わせようとして左に飛んでいます。
ちなみに、切り返しからインパクトまでにかかる時間は0.3秒といわれてます。
その刹那に何が出来るでしょうか?
0.3秒間なんて何も出来ません。なので、インパクトまでのフェースの向きが重要なのだと、ジョージ先生はおっしゃるのですね。
なので、GGスイングで守るべきポイントは、
シャフトが地面と水平になった位置ではフェース面が斜め下を向いていること
後は、左足で地面を踏むだけでオッケーなのです。
GGスイング理論のヤバいところは、『何もしなくても』勝手にクラブが加速していくので、再現性が高くなるところにあると思います。
この動きの原理原則には、恐るべきものがありますね。
では次に、インパクトからフォローまでをもう少し詳しくみていきます。
GGスイングのインパクトからフォローのやり方
では、次にインパクトからフィニッシュまでのやり方を見ていきます。
インパクト以降は体の左サイドで引っ張り上げる!
腰の回転でクラブが引っ張られるようにグリップを上にあげていきます。ヘッドが手元より遅れてくるので、自然にハンドファーストのインパクトになります。これを手でハンドファーストにしようと思うとヘッドの動きにズレが生じて、ミスショットになります。
フィニッシュは真っ直ぐ目標方向へ!
GGスイング理論はぶっちゃけダウンスイング以降は惰性で動きます。なのでダウンスイングまで正しい動きが出来ていれば、その後は自然と正しい動きになります。結果的に左足に体重が乗りますが、それはクラブを体で動かした結果にすぎません。クラブが動きたい方向に動いたら体のバランスが崩れることはありません。逆にフィニッシュでバランスが崩れるということは、正しく振れていないということになります。
さて、いかがでしょうか。
ここまでGGスイングの流れ、やり方をみてきましたが、私がこの理論で良いと思う最大のメリットがあります。
それは、
スイングの再現性の高さ
にあると思います。
GG理論には型があって、スイング中にやることが決まっているので、この理論通りに体を動かせば、何回振っても同じクラブの軌道で振れるというのがいいですね。
繰り返し反復して体にGGの型を覚え込ませることにより、オートマチックに再現性の高いスイングが出来るというわけです。一度マスターすれば、今後は悩むことがなくなるかもしれません。一度完全にマスターしてしまえばですけどね。
もちろん私も密かにGGスイングの練習はしています。
ですが、切り返しで脱力してクラブを寝かせる時に、右肩が下がってダフったり、左膝を回す時に体ごと左に流れてしまったり、ダウンでのフェースの向きが定まらなかったりと、なかなか難しい所もあります。
右膝を伸ばしながらバックスイングするのは、深く捻転できるので良い感じですね。
これも、ゴルフ初心者さんがやると、腰が引けて体ごと右に流される可能性もあるので、良し悪しかなと思います(汗)
GGスイング理論まとめ
・右膝を伸ばしながらバックスイング
・バックスイングでは上半身を骨盤からずらさないこと
・左膝を外旋させて切り返す
・切り返しでは手元を脱力させクラブを寝かせる
・シャフトが地面と水平になった所でフェースは斜め下を向いていること
・ここからは手を使わずに体の回転で打つ
・インパクトはハンドファースト
・フォローでグリップを上にあげるイメージ
・フィニッシュは真っ直ぐ立つ
以上です。
ちなみに、GGスイングを実践している、マシューウルフ選手はプロ3戦目で優勝しております。なので、理論の正しさは証明されてるといえるでしょう。
師匠のジョージガンカス曰く、
ウルフは出会ったときから大きくスイングを修正する必要はなかった
と言ってることから、やり始めからある程度できていたのでしょうね。
この動きが向いてる、向いてないといった適正もあるかと思います。骨格や筋肉の質などの関係で人によって違いますからね。
ウルフ君には合っていたということですナ。
やってみたら意外と簡単に出来たなんてことも有り得るので、初心者さんも恐れずにガンガン真似してトライしてみてくださいませ。
では、参考になれば幸いです。