ドライバーの慣性モーメントについて解説します。
慣性モーメントはスイングに影響を及ぼすので見ておいて損はないかと思います。
まず、慣性モーメントとは何か?
ググってみるとこのような説明がされています。
慣性モーメントあるいは慣性能率とは、物体の回転のしにくさをあらわす量である
もっと正確にいえば回転運動の変化のしにくさをあらわす。慣性モーメントは中心の取り方によってその値が変わる。中心として系の重量をとったとき、慣性モーメントは最小となる。すなわち最も回しやすい。(Wikipediaより引用)
→ドライバーのフェース角は何に影響を与えるのか?わかりやすく解説します!
なんだか小難しい話ですが、ゴルフに置き換えてみると、
慣性モーメントが大きくなると芯を外した時にフェース面がブレにくいため方向性が良くなるので飛距離も伸びる
というわけです。
しかし、
慣性モーメントの大きいヘッドはフェースローテーションしにくく、フェースが一旦返りだしたら返ることを制止することも困難になる
ともいえます。
極端な話、慣性モーメントが大きいと芯が大きくなってお得だけどフェースローテーションしにくく、フェースが返りだしたら止められないというイメージです。
ドライバーの慣性モーメントを車に例えると
自動車に例えるなら、慣性モーメントが大きいトラックは衝撃に強い(芯を外しても当たり負けない)ですが、コーナーリングで小回りが効かないので、一旦曲がり出したら簡単に修正できなくなる(フェースコントロールしにくい)
慣性モーメントが小さい小型車は衝撃に弱い(芯を外せば当たり負けする)ですが、コーナーリングでは小回りが効くので、曲がってる最中でもハンドルを回せば曲がりを修正できる(フェースコントロールしやすい)
といった感じでしょうか。
で、基本的にヘッドの体積が大きいほどヘッドの慣性モーメントは大きくなります。
また、ヘッドスピードの速い人ほど慣性モーメントの影響を受けて、フェースコントロールがしにくくなります。
→ドライバーの重心距離でヘッドを選ぶ方法をわかりやすく解説!
最近ではよく見かける四角いドライバーや三角のドライバー、クラウンが凹んだドライバーも、慣性モーメントを大きくさせる為の工夫なのです。
最新技術が搭載されたドライバーを使いこなすには、
急激なフェースローテーションを抑えてスイングする必要がある
ということになります。
そして今後もドライバーの技術革新は続くことが予想されるので、まだまだ慣性モーメントは大きくなっていくでしょう。
このように、慣性モーメントはフェースローテーションに大きな影響を与える要素の一つです。
そして、ヘッドスピードの速いゴルファーほど慣性モーメントの影響を受けるので、そのことを頭に入れておくといいですね。
飛距離を伸ばすためにはフェースコントロールを安定させる必要があるのです。