ゴルフで飛ばすには筋肉が大事です。
飛距離を伸ばすのに筋肉は必要なの?
女子プロの選手でも200後半ぐらい飛ばす『飛ばし屋』はたくさんいるので、筋肉が必要かといわれたら迷うところです。
ただ、300ヤードを超そうとすれば、筋肉は必須だと思います。
ちなみに、プロゴルファーの中で平均飛距離が300ヤードを超える選手は全選手中60人以上いるそうです。Dジョンソンや、Jラーム、Bケプカなどに至っては、飛距離は400ヤードを超えています。
、
そんな超人的な飛ばし屋達には秘密があります。
世界の飛ばし屋たちは皆ムキムキの体をしている事実
Dジョンソンや、Jラーム、Bケプカたちが、飛距離を伸ばせる理由の一つ。
それは、
ムッキムキの筋肉なのです!
今の選手達は、昔の選手に比べてキチンとトレーニングをしているので、フィジカルが強くなってます。
もちろん、クラブの軽量化や硬いシャフト、など技術の進歩によるものもありますが、基本的に筋トレによる筋肉増強が飛ぶようになった主な要因だと思います。
では、なぜ筋肉を付けたほうが飛距離が伸びるの?
それは、
伸張反射を最大限に利用できるから
です。
ただし、我々アマチュアが、無理に筋トレしてムキムキになる必要はありません。どうしても300ヤード飛ばしたいなら別ですけど。
もし今のあなたが『伸張反射を利用できていない』としたら、筋トレなどのトレーニングをすることなく、今の飛距離よりも20~30ヤード飛ばせるようになります。
実際に私も筋トレせずに、伸張反射を利用することで飛距離が伸びました。
筋肉の伸張反射とは?
わかりやすく例えると、デコピンでしょうか。
※爪の方を当てるデコピンではなく、指を弾く方のデコピン。
デコピンをする時、左の人差し指で右の人差し指を甲側に引っ張り、離すと勢いよく指が走りますよね?
この動きが伸張反射です。
伸ばされた筋肉が一気に収縮する動きのことです。また伸張反射とは、人間が持つ防衛反応も含みます。人は危険を感じると自分の意志とは関係なく体が勝手に動くときがあります。
例えば、熱い、冷たい、痛いと感じた時に対する反応。熱いお湯が手にかかったら、とっさに引っ込めますよね?あれも伸張反射です。
健康診断で行う「かっけ」の検査もそうですね。
つまり、伸張反射とは人が無意識で行う動きなのです。
通常では、
人の筋肉には脳のリミッターがかかっていて、限界を超えないように設定されています
自分の中では100%の力を出してるつもりでも、実際には70%も出ていないという説もあります。
てことは、
残りの30%の力を引き出すことができれば、ゴルフの飛距離が伸びるということ
になります。
火事場の馬鹿力と言いますが、それもリミッターが解除された時に出る信じられない力のこと。
そして、
伸張反射は脳のリミッターを介さない力のこと
なのです。
つまり、残りの30%の力を引き出すには、脳のリミッターを介さない伸張反射を利用すればいいのです。
では、ゴルフでは伸張反射をどう使えばいいのでしょうか?
ゴルフでは切り返しで伸張反射を使うとヘッドスピードがあがる!
筋肉の伸張反射は無意識のうちに行われる動作なので、コントロールできないと思いがちですが、ゴルフにも利用できるタイミングがあるんですね。
それが、
切り返しの瞬間
です。
ゴルフにおいて伸張反射は切り返しで起こっています。
世界の飛ばし屋のスイングを注視してみると、
テークバックが速くトップが浅くて切り返しが速い
という共通点がみつかります。
テークバックでは素早くコンパクトにクラブを引き上げ、更に素早く切り返しています。なお、テークバックの速さは切り返しの速さに比例するので、速ければ速いほど良いです。
では、最大限に伸張反射を利用するポイントを詳しくみていきます。
切り返しで伸張反射を使うコツ
切り返しで伸張反射を使うには、
バックスイングで筋肉を伸展させることがコツ
です。
プロはバックスイングで筋肉を伸ばしダウンで縮めてるのに対して、アマはバックスイングで縮めてダウンで伸ばしています。
なので、
バックスイングで筋肉を伸ばしダウンで縮めることが重要
となります。
具体的なバックスイングのポイントは2つ、左の広背筋と右脚の筋肉を伸ばします。
①右脚の筋肉を伸展させる
静から動に入るテークバックの始動でも伸張反射を利用するといいです。
右脚を少し内足側に踏み込む意識を持つだけでテークバックのスピードがアップします。
②広背筋を伸展させる
腰からトップにかけては、左の広背筋を強く意識して伸展させます。
トップで両ヒジを伸ばすイメージを持つと広背筋が伸展しやすいです。
そして、もうこれ以上伸びないという状態の限界点まで引っ張ってから切り返すのが理想です。この2つができれば、伸張反射を引き出す準備ができます。
外的要因により筋肉を伸展させ、限界まで来たところで筋肉を一気に収縮させる
切り返しでそれが出来れば、飛距離は格段に伸びます。
ゴルフに筋トレは必要か?
むろん伸展した筋肉の反射を利用するのだから筋肉量は多いに越したことはありません。
でも、
普通の筋肉量でも伸張反射は利用できます!
今まで使えてなかった無意識レベルの力を使えるようになるのだから、当然今までよりも飛ぶようになるでしょう。
また、飛距離を出すのに力が必要だと考える人もいますが、
飛ばすためには力を出すよりもスピードを出す方が正解
です。
スピードこそ正義です。
なので、バックスイングで右脚と広背筋を限界まで伸ばして、一気に収縮させた伸張反射による切り返しが素早く行う方が重要なのです。
なぜなら、
伸張反射によってヘッドスピードが上がるから
です。
もちろん筋トレをして筋肉を付けるデメリットはありませんので、筋トレするのも良い方法だと思いますが、まずはしっかり伸張反射をコントロールできるようになるのが先決だと思います。
ということで最後に、伸張反射をつかむ練習を紹介しておきます。
ゴルフで伸張反射が使えるようになる練習方法
練習方法は2つあります。
①スプリットハンドで素振りする
スプリットハンドでクラブを持ち、両ヒジを伸ばしたまま素振りをすると、左広背筋の伸張反射をつかむ練習になります。
その際に、右手のグリップを思いっきり強く握っておくこと。
関節を固定させると伸張反射を生み出しやすいです。
②胸を素早く水平回転させる運動
体幹の伸張反射を促すために、胸に手を当てて上体を素早く水平回転させます。
肩幅は腰幅より回転半径が大きいので、肩を速く回せば自然と腰が連動して切れるように動かせます。
以上です。
上記2つの練習を日頃からコツコツ行うと、筋肉を伸展させるコツがつかみやすいと思います。
⇒ゴルフで地面反力を利用するためのトレーニング方法を大公開!
筋肉のリミッターを解除できれば、あなたも飛ばし屋の仲間入りですよ。