ゴルフ初心者さん必見!アイアンの選び方をご紹介します。
アイアンって何を基準に選べばいいかワカラン!
確かにゴルフを始めた頃って、アイアンの選び方はわかりにくいですよね?
ドライバーに比べてヘッドが小さいので、当てるのが難しいですし、地面にあるボールを打つのでダフりなどのミスも出やすいです。さらにアイアンは番手が上がるほどロフトが立つので難しくなります。
そんなクラブだからこそ、再現性の高い打球を打てる自分に合ったアイアンを選んで使うことが重要なのです。自分のヘッドスピードやスイング軌道を知り、自分に合うアイアンを探してみましょう。
ということで、この記事ではアイアンの選び方を書いていきます。まずは、アイアンとはどういうクラブなのかということを知っておきましょう。
アイアンというクラブの特徴
アイアンはセカンドショットや、パー3のティーショットなどで使ったり、グリーンを狙う時にはアプローチなどでよく使うクラブです。アイアンは番手の数字が小さくなるほどクラブの長さが長く、ロフト角が小さくなり、飛ぶ距離が長くなります。
一般的には、番手ごとにロフトが4度ずつ異なる設定で、フルスイングしたときに10ヤード~15ヤードぐらい番手によって距離が変わります。日頃からフルスイングでどれだけ飛ぶのかを把握しておくと、実践でグリーンまでの残り距離に応じて番手を選びやすくなります。
アイアンのヘッド形状は、日々進化していて昔は「マッスルバック」、「キャビティバック」、「中空」の3タイプに分けられてましたが、最近ではキャビティバックがより深くえぐれてやさしくなった「ポケットキャビティ」や、ユーティリティに似た形状のアイアンも出てきて種類が多様化しています。
それだけにアイアン選びは迷うところですが、シンプルにヘッド形状については、マッスルバックのアイアンは難しい。ということだけ覚えておけば大丈夫です。
①マッスルバックアイアンの特徴
②キャビティアイアンの特徴
③ポケットキャビティアイアンの特徴
3種類のアイアンの特徴はこんな感じです。こうしてみるとそれぞれに得意な部分と苦手な部分があるのがわかってきます。
ボールをコントロールしやすいのがマッスルバック、ミスに強く曲がりにくいのがポケットキャビティ、その中間がキャビティタイプのアイアンというイメージです。
では、どうやって選べばいいのか?もう少し深堀りしてみましょう。
自分に合ったアイアンの選び方とは
アイアンの選び方としては、『操作性を重視してコースを攻めたいタイプ』、『とにかくやさしく簡単に打ちたいタイプ』などの目的によって変わってきます。
ダフり、トップ、シャンクなどの大きなミスをできるだけ減らしたい人や、もっとゴルフを簡単にプレーしたい人、ボールが上がらないので上げたい人などの場合は、ソール幅が広いモデルを選ぶといいです。
なぜなら、
ソールの広さがアイアンの難易度を決めるから
です。
一般的にソールが広いアイアンはボールが上がりやすく、ダフりやトップなどのミスにも強いので、いわゆる『やさしいクラブ』になります。これと逆にソールが狭いアイアンは弾道のコントロールがしやすいクラブですが、ボールが上がりにくいし、ミスの許容範囲が狭いため、曲がりやすく難しいクラブになります。
種類 | ソールの幅 | ミス許容度 |
マッスルバック | 狭い | 弱い |
キャビティ | 普通 | 普通 |
ポケットキャビティ | 広い | 強い |
打点のミスに強くなるにつれてどんどん広くなってますが、これには理由があります。ソールが広いとその分重量が下に集まるので、いわゆる低重心になる。低重心だとトップ気味にボールを打っても球が上がりやすくなるというわけです。
これは、ドライバーが低重心なのでボールが上がりやすいっていうのと同じです。ソールが広いと少し手前からヘッドが入っても、ソールが滑ってくれるのでダフりに強くて、かつ飛距離を維持してくれます。
逆にマッスルバックみたいなソールが狭いアイアンは、抵抗が少なくラフなどでボールを直接打ちやすくなっているかわりに、ダフりやすいです。ダフると地面に刺さりやすいので全然飛ばないってことも起こりえます。
これらのことから、ミスに強いアイアンなのか、ボールをコントロールしやすいアイアンなのかはソールの広さをみれば一目瞭然というわけです。
なので、このことを前提に、
・とにかく簡単に真っすぐ飛ばしたいならばソールが広いアイアン
・ボールをコントロールして操作したいならばソールが狭いアイアン
という基準で選ぶのが良いでしょう。
また、現在はやさしいソールが広いアイアンを使っていても、ゴルフが上達してきてヘッドスピードが速くなってボールが上がりすぎるという症状があらわれたら、ソール幅が狭いモデルを使ってみるのもアリです。
次に、ヘッドスピードと重量の関係についてみていきます。
ヘッドスピードでアイアンの重さを決める
アイアンの重量は極めて重要です。では、重さをどうやって決めるかというと、
ヘッドスピードでアイアンの重さを決めます。
ヘッドスピードとアイアンの総重量の目安は以下。(7番アイアンを基準とします)
7番アイアンのヘッドスピード | 選ぶべき重量の目安 |
40m/s以上 | 420~440g |
35~39m/s | 400g前後 |
35m/s以下 | 380g前後 |
7番アイアンのヘッドスピードが40m/s以上あるハードヒッターさんの場合、重量が軽いクラブだとスイング中にクラブが暴れて軌道がズレてしまいます。さらにヘッドスピードに合わない重量を使うことで手打ちになるので注意が必要です。420~440gあたりの重量を選ぶといいでしょう。
7番アイアンのヘッドスピードが35~39m/sぐらいの方は、平均的なヘッドスピードの速さなので、7番アイアンの重さが400g前後になるクラブを目安に選ぶといいですね。
ヘッドスピードが35m/s以下の方は、7番アイアンの重さの目安は、しっかり振り切れるように380g前後のクラブを扱うといいでしょう。カーボンシャフトを装着した時の重さになります。
また、「とにかく俺は飛ばしたいぜ!」というゴルファーの場合は、ロフトが立ったぶっ飛び系のアイアンを選ぶといいでしょう。アイアンでも飛距離を稼げたらスコアアップにつながります。ただし、飛んだ分だけ短い距離を打つクラブが手薄になるで、ウェッジを追加しないといけないかもしれません。
ちなみに、
ソールが厚くてロフトが立ったアイアンほど飛距離が出るものが多い
です。
通常、ヘッドの重心が低くなればなるほどボールが上がりやすくなりますが、重心の低さに加えて、『重心の深さ』をミックスさせて、より飛距離が出るように設計されているアイアンもあります。
例えば、同じロフトで『重心が低くて深いアイアン』と『重心の浅いアイアン』を比べた場合、重心が低くて深いアイアンの方がボールは高く上がりますよね?
そこで、高く上がった分だけロフトを減らすことで、上に行こうとする力を前に行こうとする力に変えてあげることになり、ボールに伝わるエネルギーが大きくなって同じ球の高さでも飛距離が出しやすくなるってわけです。
こういう飛距離重視の飛び系アイアンは、重心が低く深くないと作れないので、だいたいポケットキャビティタイプで作られています。
余談ですが、軟鉄を使って鍛造製法によって作られたアイアンというのもあって、軟鉄は打った時の打感がやわらかいのが特徴です。この軟鉄の打感が好きだという人もいるので、気持ちいい打感を味わってみるのもいいですね。
→ゴルフのドライバーの選び方!ヘッドスピードの目安はこれが正解!
では次に、シャフトの選び方をみていきます。
アイアンの選び方【シャフト編】
いわゆるやさしい系アイアンのシャフトは、カーボンシャフトと軽量スチールシャフトが多く、操作性の高いアイアンには、軽量スチールシャフトと重いスチールシャフトが多く使われています。
ゴルフクラブは軽すぎると手打ちになってしまい、ミスが出やすくなってしまうので、振れる範囲でできる限り重めのクラブを使うことを推奨されてます。一応シャフトの選び方として目安をあげておきます。
・腕力に自信がない人はカーボンシャフト
・一般的な腕力の人は軽量スチールシャフト
・腕力に自信がある人は重いスチールシャフト
上記を基準に、装着されたアイアンを選ぶといいでしょう。
また、キックポイントにも選び方があります。基本的に軽量で先調子のシャフトを使えば高い弾道のボールが打てるので、アイアンでボールが思うように上がらない初心者にはやさしいクラブだといえます。
初心者にスペシャルなスペックとしては、軽量で先調子のシャフトに、ヘッドはソールが広くて低重心のアイアンが最強です!
ただし、ダウンブローのスイング軌道でボールを捕らえて打てる中上級者がこのようなクラブを使うとボールが吹き上がって大変です。コントロールが難しくなるのは当然で決してオススメできません。
そして、最後に覚えておいてほしいことがあります。
アイアンというクラブは前提として、
アイアンは決して飛ばすクラブではないということ
これは覚えておいてください。
番手ごとにしっかり距離を打ち分けられることが大事なのであって、距離を打ち分けるには、番手ごとの適正な高さまでボールを上げることは必須です。
飛び系の7番アイアンで170ヤード飛ばすよりも、残りの距離を計算して上がりやすいアイアンを選んだり、5番アイアンで打つ代わりにやさしいユーティリティを取り入れるなど、あくまでスコア重視のアイアン選びをする基準がみえてくるかなと思います。
↓最短で上達したいあなたへ↓
⇒ゴルフのスコア120台だった私が1ヵ月半の練習で100切りを果たした方法!
では、参考になれば幸いです。